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2011.02.21

SIMフリー化についての雑感なんぞ。

docomoの夏モデルからSIMフリーになるとか(厳密に言うとロックは掛かってる状態で出荷、ユーザの申し出によりロック外しを出来るようにする、の意味だよね?)。

ドコモの夏モデル20機種、すべてSIMフリーに --asahi.comより--

docomoの目論見はまあ言うまでも無く、あわよくばiPhoneのSIMフリー化だし、それがなくてもdocomoはSIMロックしないという印象を植え付けること出来るし、ロック外しても現状よりMNP転出過多にはなり得ないと踏んでいるからだと推測します。

ユーザ的には、損にはならないので否定することはないですが、実際には得にもならない方が多いんじゃないでしょうか。よく言われることでは各種携帯電話サービスは現状、携帯電話会社からの販売端末に限定されています。これら自社販売以外の端末でも使えるように整備しないと、下手すると音声とSMSしか使えないってこともあるわけです。i-modeメールはSPモードの提供がありますから、やがてはどうにかなっていくのかも知れませんが。

SIMフリーになったことによる恩恵は、国内でのMNPとかよりも海外でのプリペイドSIMを挿せるとかの方が大きいですね。簡単に言えば、日本語が使えるSIMフリー携帯電話の選択肢が増えるということです。昨今はAndroidのおかげで一時期に比べれば比較的容易に日本語使えるように出来る端末も増えましたが(S60なら+Jもあるし)、一時期はNokiaJapanの販売するスタンダードモデル位しかなかったのですからね。

ただ、日本国内在住で海外旅行等に出た際にプリペイドSIMを購入し挿し替えする人はきっと一部。だって、日本から掛かってくるかもしれない電話はどうする? やっぱり現地SIM挿した端末と二個持ちになりますよね。ま、それもdocomoのSIMフリー端末であればいいわけだけど(ちょこっとした海外旅行者なユーザに便利なのはSIMフリーより海外パケット定額制です。定額料は日程によってはそれなりになってしまう現状ですが)。こう考えると、SIMフリー化でやっぱり損をすることはなさそうなdocomo、SIMフリーへの推進をアピールすることによってiPhoneをSIMフリー化しないSBMを悪の象徴に出来るわけで。

本当にユーザが得するのはSIMフリーよりもSMSの他キャリア間送受信です。でも、これだと受信は無償になるので、従来は他キャリア間ではメアド宛、つまり送受信共にパケット代を稼げてた(あるいはそれを理由にパケ定額加入させていた)のものが送信時のみしか課金できなくなるわけです。そういう理由だけかは知りませんが、なかなかこっちはdocomoさまと言えどもフラグを上げませんね。

こりゃ、読みようによってはSBM援護みたいかな? ま、現状でのSIMロックフリーなんてユーザ目線ではなくそれぞれの会社の目線でしか進んでないと言いたいだけでございます。

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